遺言執行者の役割とは?選任方法も併せて解説!
遺言書を作成したとしても、その内容を具体的に実現するためには、煩雑な名義変更や財産管理の手続きが必要です。
特に、相続人の中に手続きに不慣れな人や、協力が得られない人がいる場合、遺言書に記された故人の意思が実現されないリスクがあります。
このような問題を解決するために、遺言執行者という役割が重要になります。
この記事では、遺言執行者の役割と選任方法について解説いたします。
遺言執行者とは?
遺言執行者とは、被相続人が遺言書で定めた、遺言の内容を具体的に実現するための手続きを行う人のことです。
遺言執行者の義務は、以下の通りです。
- 遺言書の内容を相続人に通知する
- 財産目録を作成して相続人に交付する
- 相続人への報告
- 相続人への引渡し
また、主な職務は、相続財産の管理、相続人への財産分配、不動産の名義変更、預貯金の解約、そして債務の弁済など、遺言の内容を実現するために必要な一切の行為です。
遺言執行者は、相続財産を管理する代表する立場に立ち、その職務を遂行する上で、他の相続人の協力を得ることなく単独で行動する権限を持ちます。
遺言執行者が必要なケース
遺言執行者は、必ずしもすべての遺言で必要となるわけではありません。
しかし、遺言書に非嫡出子の認知や、相続人の廃除が記載されている場合には、遺言執行者の選任が必須になります。
また、相続財産に不動産や株式といった名義変更が必要な財産が多く含まれる場合には、 遺言執行者がいれば、相続登記などの手続きがスムーズに進みます。
遺言執行者の選任方法
遺言執行者の選任方法には、主に2つの方法があります。
1つは、遺言書の中で被相続人が直接指定する方法です。
遺言書に遺言執行者の氏名や住所を明確に記載します。
もう1つは、家庭裁判所へ申し立てて選任する方法です。
遺言書に指定がない場合や、遺言執行者として指定されていた人が辞退・死亡した場合は、利害関係人が家庭裁判所に遺言執行者の選任を申し立てることができます。
まとめ
遺言執行者とは、遺言の内容を具体的に実現するための手続きを行う人です。
子の認知や相続人廃除といった身分行為が含まれる場合には選任が必須であり、不動産の名義変更を円滑に行いたい場合にも選任することが有効です。
遺言執行者は、遺言書による指定、または家庭裁判所への申立てによって選任されます。
相続でお困りの際は、ぜひ弁護士にご相談ください。